各種六角ボルト、特殊冷間圧造部品をハイレベルな安定した品質で作り続けております。

Q&A

QUESTION & ANSWER

よくある質問

金剛鋲螺が製造している六角ボルトの種類は?
金剛鋲螺は、日本産業規格の表示認証をJIS B1180「六角ボルト」の項目で取得している六角ボルトメーカーです。
強度区分4.8 8.8 10.9の認証を受けており、4.8と8.8の強度区分のボルトを標準在庫品としております。
なお、強度区分4.8は仕上げ程度 上規格、8.8は中規格で製造しています。
JIS B1180「六角ボルト」には、規格本体(部品等級A,B)と附属書JAの2種類があり、世間一般で流通しているもの(金剛鋲螺の在庫品)は附属書JAの規格で製造されたものです。
金剛鋲螺のボルトは直接買えるの?
弊社では、六角ボルトの販売は代理店制を敷いております。
以下の卸問屋様、商社様にお問い合わせの上、ご購入ください。
(50音順)
・池田金属工業株式会社
・株式会社コノエ
・サンコーインダストリー株式会社
・株式会社三晃商店
・株式会社隅田鋲螺製作所
・園田鋲螺株式会社
・株式会社ナニワネジ
・阪神ネジ株式会社
・藤本産業株式会社
・株式会社前野商会
・株式会社丸正ネジ
・株式会社ヤハタ
・株式会社山田製作所
半ねじボルトの、ねじ部の長さは?
弊社在庫品のねじ部の長さは、下記の方法で求められます。

半M8 L寸100以下:呼び径×2+6
105以上:呼び径×2+12

半M10~24 L寸125以下:呼び径×2+6
130以上:呼び径×2+12

例)半M12×80のねじ部長さ=12×2+6=30
発行可能書類は?
弊社から発行が可能な書類は以下の通りです(有料)
・ミルシート
・製品検査成績表
・めっき証明(めっき厚さ試験報告書)
・ドブめっき証明(溶融亜鉛めっき試験成績書)
・熱処理証明(熱処理検査成績書)
・その他、上記以外にも個別で対応させていただきます。
SWRCHとSWCHの違いは?
SWRCHとは
Carbon steel wire rods for cold heading and cold forgingから取られた、『冷間圧造用炭素鋼線材』のことです。
製鋼メーカー様(日本製鉄やJFEスチール、神戸製鋼など)が製造し線の元材料(線材)になります。

SWCHとは
Carbon steel wire for cold heading and cold forgingから取られた、『冷間圧造用炭素鋼線』のことです。
伸線メーカー様が、上のSWRCHを1/100mm単位で伸線し、六角ボルトの材料(線)になります。
ベーキング処理と熱処理の違いは?
ベーキング処理とは、めっきを施したボルトを約200℃の炉の中で4~8時間加熱する処理のことです。
水素ぜい性(注)の除去を目的としています。
熱処理とは、金属材料を加熱・冷却して金属組織を変化させ、性質を向上させることです。
金属に、硬さ・柔らかさ・粘り強さの性質を加えます。熱処理の種類は以下の通りです。

1)焼入焼戻し
適切な変態温度に加熱後、適切な冷却材で急冷(焼入れ)。次いで、焼入れによる脆性を改善・硬さを調整し、靭性を増すために変態点温度以下の適切な温度に加熱後冷却(焼戻し)する処理。
2)焼なまし
金属の機械的性質を変化させ、残留応力の除去、硬さ低減、延性の向上、結晶組織の調整、
ガスその他不純物の放出、化学組成均一化を行う処理。
3)焼ならし
鉄鋼製品の前工程の影響を除去し、結晶粒を微細化して、機械的性質を改善するために、適切な温度に加熱した後、空気中で冷却する処理。

注)水素ぜい性
鉄鋼に起こり、大別して酸処理とめっき工程での水素の吸蔵をいう。鉄鋼内に浸食した水素が時間の経過と共に体積が増加し、ボルトの頭飛びを引き起こしてしまう。

参考)『ねじ入門書』 社団法人日本ねじ工業協会 2003
硬さ試験や引張試験の方法とは? 試験できる寸法範囲は?
硬さ試験や引張試験は、JIS B1051に基づいて行っています。

○硬さ試験には、2種類あり以下の通りです。
1)ロックウェル硬さ試験機
HRB、HRCと表記される。測定子に鋼球(HRB)や人工ダイヤモンド(HRC)を押込み、その深さから硬さを測る。
2)ビッカース硬さ試験機
HVと表記される。剛体を測定子に押込み、そのときにできるくぼみの面積の大小で硬さを測る。
参考)HRC32≒HV320

○引張試験には万能材料引張試験機を使用し、くさび引張試験を行っています。
試験するには、ボルト単体の場合、呼び径×2.5のL寸が必要です。
同様に、座金組込六角ボルトの場合、呼び径×3のL寸が必要です。
引張強さと引張荷重の違いは?
引張強さとは、引張荷重を試験片の断面積で割ったものです。(単位:N/㎟)
引張荷重とは、引張試験でかかった最大荷重値のことです。(単位:N)

例)JIS B1051より、強度区分4.8のボルトの最小引張強さは420N/㎟です。つまり、引張荷重/試験片の断面積=420N/㎟以上でないと、製品としては不合格となります。